
コラム
一歩先の土木へ 【既成の土木のイメージを打ち破る】

土木に足りないもの=美しさ、楽しさ、カッコよさ、オシャレさ、ではないであろうか。
都会にはオシャレな建築物があふれている。ブティックやカフェなど商業施設は、その建築デザイン自体が集客効果の多くを担っている。またハコモノと言われる市役所や市民ホールなどの公共建築物も、高名な建築家の設計による芸術作品のような美しい建築物がたくさんある。公共建築物は本来サービスを提供する場であり、見せるものではないはずである。しかし昨今は景観という観点から、これら公共建築物も高い意匠性が求められている。
それに対し、皆さんは“美しい土木構造物”をどれだけ思い出せるであろうか。
多くの擁壁やダムはコンクリートむき出しであり、道路はアスファルト仕上げに既製品のコンクリート側溝と地味な色のマンホール。そして無秩序に乱立した電柱…。
橋梁などで近代的なデザインのものや自然と一体となった優れた意匠のものがあるが、それも稀である。
やはりインフラ構造物は“なくてはならないもの”ではあるが、“魅せる”ものではない、というのが世間一般の認識であろう。
筆者は、この建築と土木のイメージ差が、土木業界の若手人材不足と世間の興味の薄さの大元である気がしてならない。
土木構造物に求められているのは“安く出来て”“安全であり”“メンテナンスが簡単で”“潰れず長持ち”である。もちろんこの要素はとても大事な事であり、否定するつもりは全くない。
でももっと“カッコイイ”“美しい”“クールな”土木構造物があっても良いのでは?と筆者は考える。そうすれば世間の人々ももっと土木構造物に、そして土木業界にも興味を持つのではないか?
道路、橋梁、堤防、ダム、港湾…。これらは景観を形作る重要な要素であり、ただインフラとしての本来の目的を果たすだけでなく、美しさの演出の名脇役としての価値も求められるはずである。美しい土木構造物は、観光地としての集客効果など二次的な経済寄与も期待できるであろう。
また土木業界の就労環境についても、あまり良いイメージがないのではないか、という気がする。
土木の人といえば…『作業着にヘルメットのおっちゃんが現場で泥と汗にまみれている』イメージ。
一方建築家といえば、おしゃれなジャケットを羽織った二枚目俳優のような人が、『あなたの夢をかなえます。さあ、一緒に夢を創りましょう!』なんて言っているイメージ(あくまで筆者の勝手なイメージです(笑))。
でも実際には、現代の最先端の土木はICT技術を駆使し、空調の効いた部屋でゲーム感覚で重機操作や測量を行い、BIM/CIMや3Dcadを駆使して設計する…何てことも行われている。
しかしそれらを知っている一般の若者がどれだけいるであろう?
もっと最先端の土木の労働環境もアピールしていくべきではないか。そうすれば土木の世界で働いてみたい!と思う若者も増えるのではないか。
自然景観に配慮した花と緑に彩られた橋梁、夜になるとネオンのように光るSF映画のような道路、遊園地と一体になったワクワク空間である河川堤防。未来都市の宇宙船基地のような港湾…。
何れも法規制や予算の問題もあり、現時点ではで実現は難しいかも知れない。
でも“土木にもっと夢を”と筆者は願う。
弊社は昨年7月に事業統合し、
- 橋梁点検や土木設計全般のコンサルタント事業
- 独自に開発した構造物の調査診断事業
- BIM/CIMを駆使した設計やUVA(ドローン)測量を駆使した最先端の3D設計測量事業
- 3D技術を駆使したプラント設計
- 日本語習得も含めた高度な外国人技術者の育成、派遣
- インド・ベトナム・ミャンマーでの海外拠点との共同事業展開
これら全ての、グローバルで多岐にわたる事業展開を行っています。
“一歩先の土木”
“子供や若者が目をキラキラさせる夢のある土木”
国土工営コンサルタンツは、そんな夢創造企業を目指しています。