コラム

Revitを使ったBIM/CIMモデル作成

Revitを使ったBIM/CIMモデル作成

BIM/CIMの3Dモデルを作成できるソフトは色々ありますが、世界的に有名なのはAutodesk製品です。

中でもRevit はBIM(建築)のモデル作成に特化したソフトですが、CIM(土木)のモデル作成にも使えます。今回は、このRevitについてご紹介します。

 

Revitとは?


RevitはAutodeskが出しているモデル作成用のソフトで、建築に特化したソフトです。ソフトを起動させると上部に壁やドアなどのツールが並んでおり、この壁やドアなどの部材モデルを「ファミリ」と呼び、このファミリを組み合わせてモデルを作成していきます。

ファミリは既にソフト内に入っている物がありますが、種類が少ないのでロード(読み込み)して増やします。Autodeskから配布されている物もありますし、トイレやエレベーターなど、日本の各企業もファミリを配布しているので、確認してみてください。

下図のように線に厚みを持たせて、自分でファミリを作ることもできます。特にCIMでは業務ごとに形の異なるモデルが必要なので、自分でファミリを作成するのがほとんどです。



便利なファミリ設定



ファミリの便利な所は、設定を変更できることです。例えば、上図は厚み300の壁を配置した後に、一部厚みを500に変更しました。ほかにも、高さや色も設定できます。下図は仮設の梁ファミリの長さを変更した状態です。このようにファミリに設定を付ければ、簡単に様々な寸法のモデルを表現できます。



ファミリは色々な設定が付けられる分、管理が重要です。名前の付け方、基準の決め方などを一緒に作業をするメンバー内で共有しておきましょう。作り方を共有しておかないと「名前の付け方がバラバラで、修正が必要」「最初からやり直し」という大きな手戻りが発生してしまいます。

Revitでの図面作成



モデルの好きな位置で平面や断面を作成し、寸法やタグを付けて図面を作成できます。上図は梁のタグが配置されており、このタグはファミリの名前を自動で表示した状態です。位置が変わる、種類が変わるなどのモデル変更があれば図面内にも反映されるので、通常の2次元の図面修正よりもかなり手間を省くことができます。

図面はPDFやDWGに書き出せるので、Revitでモデルから作成した図面をDWGの図面として使用も可能です。

データ読み込み

図面がある場合はDWGの図面を読み込んで、その線をなぞってモデルを作成していきます。図面とモデルを重ね合わせるので、チェックもしやすいです。

点群データも読み込めるので、点群を下書きとしてモデルを作成することも可能です。

※Autodesk製品のRecapが必要です。

Revitでの数量

ファミリの名前や長さなどを集計表にまとめられます。先ほどの図面修正と同じく、モデルを変更すれば集計表も自動で更新されます。集計表はCSVに書き出せますし、項目や順番などもカスタイマイズ可能です。



Revitでの共同作業

Revitの大きな特徴として、1つのデータを複数人で同時に触ることができます。これはコラボレートという機能で、例えば、Aさんが壁を追加すると、Bさんが開いているデータにも壁が追加されます。Aさんがモデルの断面を作成すれば、Bさんもその断面を見たり編集が可能です。大きなマンションのモデルなどを作る時は、階や部材ごとに作業を分担できてとても便利です。

作業をする全員が同じインターネットサーバーを使うなら、すぐにこのコラボレートを始められます。しかし、他の会社や海外とのコラボレートには別の設定やライセンスが必要なので、良く調べてからの導入をお勧めします。

まとめ

Revitはモデルの編集がしやすく、建具や設備などの機能が豊富で、建築のモデル作成に特化したソフトです。チームでの共同作業も可能で、形や設定の自由度も高く、建築だけではなく土木など他のモデル作成にも便利です。BIM/CIMのモデル作成に使うソフトとしておすすめします。

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